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結ぶという事は太古から存在しました。今、この時代のサイクルに、体に身につけるジュ

エリーやアクセサリーという形で『結び』を再び起こし、『結び』に取り組むということは、

理由はわかりませんが何か意味があるのだと思っています。

わたしたちが、今生きている世界の深い神秘にいよいよ向かいはじめたことを、

本能的に無意識的に、どこかで察知しているからかもしれません。

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『結び』という言葉『産霊(むすび)』とも書きます。

この「結び」の語源である『産霊(むすび)』とは、日本の神道における重要な概念です。

「産(むす)」は生じる、「霊(ひ)」は神秘的、霊的な働きを示します。

つまり『産霊(むすび)』とは、天地の万物を生み出す霊的な働きのことを言うのです。

これは、とほうもない古代から続いてきた日本の信仰心である、

森羅万象に神が宿るという考え方の根幹をなすものなのです。

 

もうひとつ、むすびには水を掬ぶ(むすぶ)という意味があります。

水を両手のひらで掬って(すくって)飲む動作を『水を掬ぶ(むすぶ)』と言います。

どのような事かと言えば日本の古代信仰では水の中に霊魂を入れてそれを人間の体の中に

入れることで、体と霊魂を結合させるという意味があったのです。

するとその動作をした者は非常な威力を発揮して来るのです。

そして、この水の「掬び」と何かを結んだり結合する意の「結び」には、

深いつながりがあります。というのも、そもそもある内容のあるものを外部に

逸脱しないようにした外的な形を「むすび」という言葉で表現したからです。

ですから、水びの信仰は今はもう廃れてしまいましたが、

このような動作を今日「ぶ」と言うようになったのです。

(折口信夫『産霊の信仰』より抜粋、要約)